夜勤業務に向いている看護師の特徴として挙げられるのは、「少ない人数でも自律的に業務をこなせる」「昼に休んで夜に働くという生活リズムの変化に順応できる」の2点です。

夜勤時に行う看護師の業務は、基本的に日勤と同じです。ナースコールの対応やバイタルチェックをしたり、トイレの介助や点滴の交換、カルテの整理などを行います。ただし、勤務する看護師の人数が少ないという点で、日勤と大きく異なります。例えば日勤では7人の患者に看護師1人の割合で業務を行っていたとしても、夜勤では1人で10人から20人の患者の対応をしなければならないのです。

そのため、急変への対応や徘徊などのトラブルが起きた場合は、少ない人数で適切な処置を行う必要があり、看護師1人1人にかかる負担は大きく、1人でもある程度の業務はこなせるなど、求められるスキルも高いものとなります。

また、夜勤のタイムスケジュールは、二交代制と三交代制で異なり、二交代制の場合は夜勤が16時から翌朝9時、三交代制の場合は準夜勤が16時から24時45分、深夜勤が24時から8時45分となることがほとんどです。昼夜が逆転してしまうため、生活リズムが乱れやすく、体調を崩しやすいというデメリットがあります。夜勤専従看護師の場合は比較的慣れやすいのですが、日勤と夜勤とを交互に行う場合にはなかなか慣れず、業務中に眠気に襲われるなど集中できないこともあります。そのような事態を防ぐためにも、健康で元気であるということは、夜勤業務を頑張りたい看護師にとって、大切な特徴だと言えます。